合宿免許でも受ける自動車免許の適性検査

適性検査とは

一般的な自動車の運転免許を取得しようとする場合、以下のような検査に合格しなければなりません。また以下の合格基準は全て「普通免許の場合」となり、中型免許や大型免許、二種免許などについてはそれぞれ異なる合格基準が定められています。なお中型免許（8トン限定）や準中型免許は普通免許と同じ区分で扱われます。

• 視力検査：左右それぞれの視力が0.3以上で、両目の視力が0.7以上など。
• 色彩識別検査：赤色・青色・黄色の識別ができる。
• 聴力検査：両耳の聴力が10mの距離で90dbの警音器の音を聞き取れる（補聴器の使用可能）。
• 運動能力検査：視力検査や聴力検査の他、車の安全な操作や周辺の認知に必要な能力の有無を調べる。
• 運転適性検査：自動車を運転する際の正確さや癖、運転者の性格などを総合的に調べる。行動パターンの傾向や心理的傾向などを調べて、免許取得後に注意すべき点を把握する。

参照元：大阪府警察公式HP（https://www.police.pref.osaka.lg.jp/kotsu/untenmenkyo/5952.html）

適性検査に合格しなければ免許合宿へ参加できない

視力や聴力、運動能力などの検査と合格基準は免許取得の法的要件として定められており、それぞれの基準を満たしていなければ仮に知識や技術を備えていても免許を取得できません。そのため、例えば視力の悪い人や聴力に不安のある人は、事前にメガネやコンタクトレンズといった矯正器具を準備したり、適切な補聴器を用意しておいたりすることが必要です。

また身体に障害を抱えている人など運動能力に不安のある人についても、あらかじめ必要な基準に合致しているか確認した上で免許合宿へ申し込みましょう。

なお、運転適性検査では合格・不合格を調べるのでなく、個々の人格や性格、思考の癖といった傾向を調べた上で、それぞれの特性に合わせて運転時に注意すべきポイントを知るために行われます。そのため運転適性検査の結果だけで免許合宿への参加を断られるといった可能性は低いですが、将来的な事故防止のために改めて自分の性格を把握しておきましょう。